楽譜への疑問⑤ープロコフィエフ:バレエ《ロメオとジュリエット》ー誤植?:No.19, 20, 21
■No.19 Balcony Scene:
【改訂の検討】練習番号139番11~12小節目:BCl. Sax=楽譜朱書きのように改訂。原譜では BCl. Sax. 共に Vc. の下声部と重なっていますが、恐らく Vc. の上声部を BCl. Sax. の何れかの楽器で担当し、Vc. にある2声を意図していたのではないのだろうか…という判断からです。
■No.20 Romeo's Variation:
【誤植】練習番号140番7小節目:Hr.1-2-3-4=2拍目 D を長3度下の B に修正(Sax. Vn.I Vn.II Va. Vc. に同じ)。パート譜にも同じ誤植あり。
【誤植?】練習番号141番6小節目:Sax.=リズムを楽譜朱書きのように改訂。Ob. Va. は2拍目で Ges となり、和音は Des dur の属7になり、Sax. も Ob. Va. と同様に2拍目で Ges になるのでは…と考えます。
■No.21 Love dance:
【改訂】練習番号143番5~2小節前:Hr.2, Hr.3, Hr.4=組曲版に準じて4本の Hr. で演奏出来るよう改訂。
参考資料:第1組曲 pp.97-98
【修正】練習番号143番1小節目:Vc.=4拍目を F から半音上の Fis 修正。同曲が移調されている No.42 Juliet alone: 練習番号308番との関連を鑑み、143番1小節目の和音は1~3拍が Dm、4拍目が D7 と考えるのが妥当であるように思います。
【誤植】練習番号143番3小節目:corA=1拍目を実音 D から実音 C に修正(Cl.1, Fg.2, Vn.II に同じ)。
【検討】練習番号143番3小節目:corA=3拍目は実音 As (Cl.1, Sax., Fg.2, Vn.II と同一?)?
【改訂検討】練習番号143番4小節目:Vn.II=H を C-A に改訂?和音は F 。旋律は1拍目が倚音の H、2拍目で構成音 C に解決するのであれば、Vn.II の H が2拍間あるのは不可解です。
【誤植】練習番号143番5小節目:BCl.=実音 G を長2度下の F に修正(Cb. に同じ)パート譜も同じ誤植あり。
【誤植?】練習番号145番5小節目:Cl.1-2=2拍目を実音 F から短3度下の D に修正(Vn.II と同一であれば)。パート譜も同じ誤植あり。